スジェビ

スジェビとは、日本で言うところの「すいとん」です。昔、母親が戦時中を思い出して、お米のご飯の代わりに夕食につくって食べさせてくれました。シンプルな味付けで中身も小麦粉のかたまりを水でこねて、ちぎって煮て、確か醤油味か何かだったと思います。

韓国のすいとんは、少し違うようです。水で練った小麦粉を手で平たくちぎり、煮干し、鶏肉、あさりなどでだしをとった、あっさり味のスープで煮込んでいます。具は、じゃがいも、ホバク(かぼちゃの未熟果)、長ねぎ、しいたけなどが一般的です。消化が良くあっさりしているので、昼食に人気です。家庭料理のひとつですが、日本のよりも弾力に富んでいます。サイズは、一口で食べやすいです。つるんとしているところは日本と同じです。

家庭料理なので、日本だとなかなかお店で食べることはできませんが、韓国では、普通にメニューとしてお店で食べることができます。スジェビだけの専門店もあります。

シンプルな味から、ゴマをたっぷり使った味わいのあるものまで揃えているお店もあります。

お店によっては、数人分がハンアリという壷に入って出てくることがあります。スープが冷めにくいので、最後まで美味しく食べられるのが特長です。