韓国の父

韓国の父として呼ばれているのは、「檀君」。
あくまでも、伝説上の人間です。

この「檀君」、韓国では、とても大切な意味を持っています。

韓国の新聞紙、「朝鮮日報」や「中央日報」の日付は、西暦と「檀君」が韓国の最初の王として即位した年(紀元前2333年)を紀元とした年号(「檀紀」)を併記しています。

2015年は、檀紀4348年です。

ただし、1961年(檀紀4294年)12月2日に朴正煕が年号廃止の法令を制定し、翌年の1962年1月1日からは、公式な場所での使用は禁止され、公文書では、西暦のみの表記になっています。

この「檀君」は、神話の中の人物ですが、韓国のソウル近郊の江華島(カンファド)に摩尼山(マニサン)という山があり、その山の上で、天を祀ったと言われています。

今も、摩尼山の頂上には、「檀君」が天を祀った際に使用したと言われている黒い祭壇、塹星檀(チャムソンダン)が金網に囲まれて鎮座しています。

今でも、毎年10月に、この塹星檀(チャムソンダン)のまわりで7人の女性が「檀君」のために踊りを捧げます。

この山、469mしかない低い山ですが、頂上までは急な石段が続きます。一度、試しに頂上まで行きましたが、かなりきついです。頂上から見た景色は素晴らしかったです。

悠久の昔、当時は今と同じ景色だったんでしょうか。