韓国語の敬称

韓国ドラマを見ていて、普段は聞き慣れている言葉でも、吹き替え版ではなく、字幕の間違いに気がつくことがよくあります。

限られたスペースの中に、俳優や女優の言葉を、その場の雰囲気を保ちつつ翻訳するのですから、翻訳の方は、韓国語、日本語の両方の言葉に精通しているだけでなく、韓国、日本の文化もよく知っていないと、その場にあった翻訳でも、文化にあってないと、意味がおかしくなってしまいます。

韓国では、儒教の影響からなのか、目上の人に対する呼び方が厳しいです。日本では、会社の役職で、人を呼ぶ時には、自分の社内でも、社外でも、「○○課長」「弊社の社長」となりますが、韓国では、役職が下の人間が役職の上の人間を呼ぶ時には、「○○課長様」「会長様」となります。これは、年齢が関係なく、年配の役職の下の人間が、大学出たての若い役職の上の人間を呼ぶ時でも、「様」はつけます。

「様」をつけないで呼んでしまったら、上下関係の厳しい韓国社会なので、まずは、説教から始まって、下手をすると降格となります。

たとえ、「主任」でも、平社員よりも上ですから、平社員は、「○○主任様」と呼びかけなければなりません。

韓国ドラマを気をつけて見ていると、その人の名前の後に役職、そして、「ニム」と言っているのがわかるかと思います。