パンマル(タメ口)

韓国語にも、尊敬語(チョンデンマル)、丁寧語やパンマルと呼ばれる、「タメ口」があります。

ちょっと前までは、気心が知れた友人同士、同級生同士でも、相手が、「パンマル使わなくてもいいです」「チョンデンマルだと堅苦しい」と言われるか、どちらかが、「パンマルでもいいですか」と相手の同意を得ないと、パンマルで話すことができませんでした。

今は、インターネットも普及した21世紀なんでしょうか、同級生同士は、同意云々の話ではなく、最初から、同意を得ずにパンマルを使ってもいいことになっているようです。

いくら同級生同士が同意を得ずにパンマルを使っているからって、見ず知らずの他人や目上の人、地位や会社での役職が上の人、年配の方に対して、パンマルを間違っても使わないようにしましょう。

韓国人は、こちらが外国人だからといって大目には見てくれません。

韓国語に対して、愛着があるというか、プライドがあるのでしょうか。

以前、韓国で政府主催のIT関連のレセプションパーティーに参加した際、政府の高官と名刺交換する機会がありました。その時に、パンマルを話して、後で大問題になった苦い経験があります。見た目も、後で確認したところ、私の方が、明らかに歳上でも、相手が政府の高官、しかも、「パンマルでもいいですか」と許可を得ていないし、初対面ということもあって、相手は、キレてしまったようです。

相手の交換にしてみれば、異国の地から来た格下の民間の企業に務める外国人にパンマルを使われたのが、よほど頭にきたようです。プライドを重んじる国ならではの事件でした。